ご両親からのご挨拶

歩翔は、母親のお腹にいる時に先天性の心疾患があることが判明し生後直ぐ入院し治療が始まりました。
少しずつ快方に向かい退院がみえてきた生後1ヶ月の時、容態が急変し『拡張型心筋症』と診断され将来的に予後が悪く移植が必要になるかもしれないと説明がありました。
あまりの突然のことに私たちは、全てを受け入れることが出来ず、歩翔ならきっと乗り越え必ず良くなってくれると信じていました。
それからは、呼吸管理を中心とした内科的治療と厳しい水分制限の中経過を見守る日々が続きました。
しかし、心臓の状態は日に日に悪くなり今年の1月に心臓の機能の回復は見込めず助かる一縷の望みが心臓移植しかないことが告げられました。

生後直ぐ入院し病と闘い続けている息子をただ見守り続けることしか出来ずそばに居てほしい時に居てあげられず今までたくさん寂しい思いをさせてしまったのかと思うと今、歩翔が何を望んでいるのか何が幸せなのか、一度も病院から外に出たことがない息子を家へ連れて帰り、どれだけ残されているか分らない時間を一杯甘えさせてあげることがこの子が望んでいることなのか夫婦で悩みました。
日々、成長する息子を見続け、やはりこれからもこの子が成長していく姿を見続けたい、そして、元気な姿で家に連れて帰り親子3人でありふれた生活を送りたい。歩翔の将来への可能性、希望を繋ぎたい。その願いを胸に移植を決断しました。

どうか皆様の温かいご支援とご協力により歩翔に希望を与えてください。
身勝手なお願いであり皆様の善意におすがりするしかない非力な親ですが、この状況をご理解頂き、皆様のお力を歩翔にください。何卒、宜しくお願い致します。

嶋津宏謙・佳美